入院している子どもは、本来学校や保育所で様々なものや人と関わることで発達し、学び身に着けていくべき様々な知識及び技術が病気によって身に着けられず、深刻な社会問題の1つになっている。このような状況に置かれた子どもたちの、「子どもの権利条約」の生きる権利、育つ権利、守られる権利を保障し、一人の人間として尊重し、「子どもの権利条約」「病院の子ども憲章」に基づき、年齢や症状・体調に適した遊び、レクリエーション、遊び、教育の機会を提供し、子どもたちの成長・発達を後押しできるような社会的支援を手助けすること。
余暇支援
入院児は、様々な制約により、本来行われるべき、主体的になって行うことのできる遊びが限られる。したがって、子どもたちが受動的ではなく能動的に取り組める遊びを提供していく必要がある。具体的には、クイズ、折り紙、影絵、マジック、手遊び、季節・行事に合わせたコンテンツ、体験学習(消防署・警察署・動物園・芸術鑑賞など学校の校外学習で行うようなもの)などといった動画コンテンツをYouTubeを介して提供する。コンテンツは、コメント機能を使い、子どもや家族の声を反映し制作していく。体験学習のコンテンツは、リアルタイムでの配信も行い、チャット機能を使い、子どもたちが抱いた疑問などを体験学習先に質問などすることができる環境も整える。さらに、コロナ蔓延前に病院などで活動をしていたが現在はできていないケアリングクラウン、奇術部、演劇部など他団体や民間企業とも協力して、子どもたちがより楽しめるようなコンテンツを提供できるように努める。
対象:幼児期から高校生の入院児(入院日数の指定はなし)
支援目標:・子どもにとっての当たり前の日常を支える。
・「楽しい」「おもしろい」と感じられる機会の提供をすること。
・入院という普段とは異なる環境下でのストレス軽減をすること。
・普段関わらない人と関わることによるQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上をすること。
活動内容:・ボランティアと利用者をオンラインで繋ぎ、余暇支援を行う。
・対象者が好きな時に利用できるようにオンデマンドコンテンツを充実させる。
・クイズ、折り紙、影絵、手品、バルーン、ダンス、音楽、その他様々な遊びの機会の提供を行う。
・(将来的には)病院に直接訪問し、プレイルームまたは患児のベットサイドで支援を行う。
学習支援
入院中、その児の保護者や医療従事者は、病気の治癒または軽快をさせることが最優先となるため、治療と比べると勉強の優先度は下がりがちである。しかし、子どもの権利条約にあるように、子どもには等しく教育を受ける権利があるとされている。当団体は入院中もし入院児が希望した場合に勉強の機会を与えられる環境を整えることは必要と考える。支援活動は様々な問題を考慮して、全世代で利用率の高いLINEを用いてオンラインで行う。
対象:小学生から高校生の入院児(入院日数の指定はなし)
支援目標:・子どもにとっての当たり前の日常を支える。
・成長発達の後押しをする。
・「学習できない」という不安感を取り除く。
・学習支援を通して、本来学校や本来保育所でできる日常体験をさせる。
・退院後、学校に復帰した際に学習の遅れが原因での不登校の防止。
・普段関わらない人と関わることにより、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上をする。
・話し相手となる。
活動内容:・学習ボランティアと利用者をオンラインで繋ぎ、学習支援を行う。
・(将来的には)病院に直接訪問し、プレイルームまたは患児のベットサイドで学習支援を行う。